【完全版】アメリカ留学のビザ取得に必要な最重要情報をまとめました

【完全版】アメリカ留学のビザ取得に必要な最重要情報をまとめました

アメリカ留学したいと考えたら、必ず一度は調べることになるのが「ビザ」のこと。難しそうなビザの手続きですが、これも「留学」という特別な経験の中のひとつの大切な過程です。

難しいからこそ貴重な体験となる機会だとも言えます。

この記事を書くために改めて調べて驚きました。現在は、学生ビザ取得に関する日本語の情報がたいへん充実しています。

それらの情報から、現在のアメリカ留学ビザ取得に関する最新情報と、最も重要なことについてまとめてみました。ぜひ活用していただければと思います。

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1.そもそもアメリカのビザとは?いつ必要?なぜ必要?

ビザとは、渡航先の国が発行する査証のことです。アメリカに観光旅行するときには「ビザ免除プログラム」を利用して入国できますが、留学は「学校に通って勉強する」観光とは目的が異なることになるため、それ専用の査証と滞在許可が必要になるのです。

アメリカ留学したい人は、「学生ビザ」をアメリカ大使館に申請します。

アメリカ大使館は、提出書類の情報を元にあなたのことを審査して、「この人はちゃんと勉強するようだから、入国させても大丈夫」との証明を出します。

このビザは、アメリカに入国するときに必要になります。日本からの飛行機を降りてイミグレーションエリアに進み、審査官がいるカウンターで一人一人入国目的を聞かれることになりますが、そこで「学校に通って勉強する」ことを審査官に伝えます。

このときにアメリカ大使館発行の査証「学生ビザ」と、学校から発行された入学許可証「I-20」を提出し、入国審査を受けることになります。

入国審査官から入国を許可されて初めて、晴れてアメリカでの留学生活が始まることになります。

2.アメリカ留学に必要なのは「学生ビザ」 種類はいくつかある。

アメリカのビザは入国目的別に種類がたくさんありますが、留学が目的の場合には「学生ビザ」を申請することになります。

学校といってもさまざまあるため、学生ビザにも種類はいくつかあります。

専門技術を学ぶための学校に通う場合は「M-1」です。これはデザインの学校や美容学校、ダンスや音楽の学校などが該当します。

また「学生ビザ」の枠からは外れますが、アメリカの大学に通うのでも技術研修や研究のための目的の場合は「J-1」などとなっています。これには研修医などが該当します。

一般的な留学に必要なのは「F-1」

最も一般的な学生ビザは、「F-1」です。語学学校で英語を学ぶ、アメリカの大学で学位を取得する場合などはこのビザになります。

F-1ビザに該当するかどうかには「フルタイムの学生」という表現がされます。この「フルタイム」の定義は、留学先が高校や大学の場合は「1学期に12単位以上を取得する」こと、語学学校の場合は「週18時間以上授業を受ける」こととなっています。

3.アメリカ留学がどのぐらい短期間ならESTAでよいのか?

「観光で入国するときは、滞在が3か月までならビザがいらない。」ことをご存知の方も多いと思います。

「学校に通うとしても、3ヵ月以内なら観光扱いになり、ビザはいらないらしい。」と聞いたことがある人もいると思います。このあやふやな部分、ぜひ明確にしておきたいですね。

アメリカ留学が3ヶ月未満ならESTAでOK

学校の授業が週18時間未満であるなら、「フルタイムの学生」とは言いません。

さらにアメリカ滞在期間が90日以下であるならば、観光旅行と同様でビザ免除プログラム(Visa Waiver Program: VWP)で入国できることになっています。

なおVWPの利用には、事前にESTAの申請と帰国の航空券を予約済みであることが条件となります。

ESTAに関しては、別の記事で詳しくご紹介していますのでそちらをご覧ください。
参考: アメリカ留学のESTAってなに?ビザとは違うの?概要を解説します

なお滞在期間が90日以下だとしても、授業が週18時間以上あるコースに通う人はF-1ビザが必要です。ちなみに、F-1ビザが必要かどうかは自分で判断するものではなく学校次第です。

学校に聞けば教えてもらえますので、ビザが必要かどうか明確でないコースの場合は、入学申込の問い合わせをする際に確認するとよいと思います。

4.アメリカ留学のビザ取得手続きは自分でできるのか?


学生ビザ取得の手続きには、大きく分けて2つの作業があります。

  • 学校の入学手続きをして入学許可証(I-20)を発行してもらう
  • 必要書類を揃えてアメリカ大使館でビザ申請手続きをする

いずれも基本的には、個人でできる作業です。ただし、手順は日本語で説明されているとはいえ、実際の手続きはアメリカの学校とアメリカ大使館に向けて行うため、すべて英語です。

これから英語を勉強する身には難しいことも多いのは確かですが、乗り越えれば確実に自分の力となっていきます。

なお、この程度の英語の手続きにくじけてしまうようでは、留学生活自体おすすめできないことになります。ぜひ頑張ってみてください。

しかし例えば以下の参考記事に挙げられているような、ビザが許可されるか微妙な事情があって不安な方は、留学手続きのプロのサポートを受けることもできます。
参考: アメリカ学生Fビザの申請に落ちてしまった 申請却下されるパターン、却下事例、面接質問例など

また、留学エージェントではビザの手続きについての概要や5年ビザを取得サポートを行っています。

気になる方はまずはチェックしてみて下さい。
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参考: アメリカ説明会ではどんなこと話すの?【全部公開】

5.ビザ取得費用は何にどれぐらいかかる?


2019年5月20日現在、個人で手続きした場合のF-1ビザ取得までにかかる費用は、以下のとおりです。

  • パスポート取得費用(これから取得が必要な人のみ):5年間有効: 11,000円 10年間有効:17,600円
  • 入学許可証(I-20)を発行してもらう学校のApplication Fee(申込手数料)料金は学校次第ですが、最近は$350前後というのが一般的のようです。
  • I-20送料:学校によります
  • ビザ申請料金:$160
  • SEVIS費用:$350

※SEVISとは
Student and Exchange Visitor Information Systemの運営費用を負担するものだそうで、学生ビザ申請者には支払いが義務付けられているものです。

なお、料金は変更になることがたびたびありますので、必ず申請時点の最新情報を確認するようおすすめします。
参考: 在日米国大使館・領事館 非移民ビザ 情報サイト

この他に細かいところでは、英文残高証明書発行手数料、証明写真撮影費用、アメリカ大使館へ出向く際の交通費、遠方の方は宿泊費などもかかることになります。

6.F-1ビザを取得するための具体的な手続き


具体的に必要になる手続きと必要書類について、揃えるべき順番も考慮してまとめてみました。

① パスポートの準備

この先の手続きにパスポート番号が必要になります。持っていない場合は最初に取得手続きするとよいでしょう。

すでにパスポートを持っている人も、有効期限はI-20に記載される期間プラス6ヶ月は必要です。念のため確認しておきましょう。

なおビザ申請書類としては現在有効なものの他に、もし過去10年間に発行されたものがあれば、アメリカ大使館にはそれらの提出も必要です。

② 銀行残高証明書の発行

銀行に、英文のものを依頼して発行してもらいます。学校の入学手続きと大使館へのビザ申請の必要書類となります。

また渡航後のアパート契約のときなどにも必要になる場合があります。いずれも、ビザ面接日から遡って3ヶ月以内の残高証明となるように準備されるのが望ましいです。

③ 学校の入学許可証(I-20)を入手する

通いたい学校が決まったら、学校に問い合わせて入学申込手続きを行い、必要な費用を支払ってI-20を発行してもらいます。I-20は郵送されてくることになります。

早ければ最初の問い合わせから1週間ほどで入手できることもありますが、アメリカは外国、お国柄も考えると時間がかかるかもしれないことは予想しておいたほうがよいと思います。

④ 証明写真の撮影

5×5 cm、6ヶ月以内に撮影した背景「白」のカラー写真1枚
日本の証明写真は背景が「ブルー」が一般的なので注意しましょう。なお2016年11月1日より、眼鏡をかけた状態の写真は不可となりました。

普段眼鏡をかけている人は忘れずに外して撮影してもらってください。

次の手順で「証明写真のデジタルデータ」との記載があるので、(これは必須ではなく、普通の証明写真を面接のときに持参すればOKだそうですが)もし用意できる方はここで用意しておきましょう。

⑤ アメリカ大使館のサイトでビザ申請書類DS-160を作成する

申請書類をオンラインで作成します。入力にはけっこう時間がかかります(以下のサイトに掲載されているビデオの説明よると、「1時間半~2時間ぐらい」とのこと)が、保存もできますし中断して再開することもできます。

先に説明サイトを読んで、必要な情報をあらかじめ調べておくとスムーズです。ビデオもぜひ必ず見てください。とても参考になると思います。最後、確認ページは大使館に提出しますので、印刷しておいてください。
参考: 在日米国大使館・領事館DS-160オンライン申請書作成の詳細説明サイト

⑥ アメリカ大使館での面接の予約を行い、ビザ申請料金を支払う

面接日付を選べる場合は、学校が始まる日、日本から発つ日のことなども考慮して選ぶとよいです。

書類に不備がなく無事ビザが発給される場合は、通常面接日の1週間後ぐらいに手元に届くことになります。

面接予約確認ページと、申請料金支払いの領収書も印刷しておいてください。どちらもアメリカ大使館に提出が必要です。

参考: 米国ビザ申請 面接の予約をする
ビザ申請料金支払い方法
参考: ビザ申請料金とSEVIS費用支払い・面接予約の方法【アメリカ大使館公式ビデオ】

⑦ SEVIS費用を支払う

I-20に記載されている「SEVIS ID」を元に、以下サイトで費用を支払い、領収書を印刷しておきます。領収書はビザ申請に必要な書類のひとつです。
参考: SEVIS費用の支払いサイト(英語)

札幌・福岡で面接を受ける場合は、上記用意した書類を面接日の1週間前までに領事館に郵送します。なお、郵送するパスポートはコピーでよく、原本は面接当日に持参します。
参考: 米国ビザ申請 申請方法 札幌・福岡

東京・大阪・那覇で面接を受ける場合は、上記の書類はすべてクリアファイルにまとめて入れて、面接日に持参して提出します。

7.アメリカ大使館での面接について


非移民ビザ面接当日の流れ(東京) | 在日米国大使館・領事館

上記サイトに掲載されているビデオは、素晴らしいです。ぜひというか、必ずご覧ください

大使館の建物に入る前の長い行列のシーンから「そうそう、まさにこうだった!」というかんじ。

手続き自体はいろいろ改良もされていることも分かりました。これを見たらきっと皆さん安心すると思います。私から補足することはなにもないです。

ビザが許可されるかどうか、面接のその日その場で分かるそうです。それはものすごくありがたいですね。ビザが許可されることが分かったら即、渡航のための航空券探しを始められます!

8.その他の注意点


「充分な余裕を持って手続きを始めること。」これに尽きると思います。情報収集にじっくり時間をかけて準備を万全に整えて面接に臨んでください。

なお、先にご紹介したリンク先のサイトにも「ビザのついたパスポートが実際にお手元に届くまでは、変更、キャンセルの出来ない航空券等の手配はなさらないでください。」との注意書きがあります。航空券は、早く手配すれば安く買えるものなので、早く手配してしまいたい気持ちも分かるのですが、書類の不備があったりするとビザの再申請が必要になり、先の予定通りに出発できなくなる可能性も十分にあります。

節約するつもりで早く手配して、逆に航空券代を無駄にすることにならないように、ぜひ注意していただきたいと思います。

アメリカに学生ビザで入国できるのは、I-20に記載されている開始日の30日前からです。

早めに手続きして早めに学生ビザが手元に届けば、学校が始まる前に留学先の地をよく知ることができるように、早めに出発することもできるかもしれませんね。

スムーズに学生ビザが取得できるよう、そして楽しい留学生活となることをお祈りします。

▶︎アメリカ留学で必要なビザ(F1ビザ)の申請手続き+面接の注意点解説

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